十字園にはDVテープ(ビデオカメラのテープ)が
約130本あります。
これらはすべて過去18年間に撮り溜めたご利用者様の記録です。
しかし、撮った映像はテープに収められたままで
今までDVD等の他の媒体には記録をしてきませんでした。

現在はDVテープを使用できるビデオカメラは製造されておらず、
いま使用しているビデオカメラが壊れてしまうと
DVテープを再生する手段がなくなる恐れがあることがわかりました。
DVテープをDVD等に書き込むサービスを提供する企業もありますが、
130本分を発注すると費用も高額になります。
そこで、少しずつではありますが
DVテープの映像をDVDとブルーレイディスクに記録する作業を始めました。

一番古い映像は1996年のクリスマス会を映したものです。
映像には現在よりも格段に若いご利用者様の姿があり、
いろいろな理由で今は十字園にいらっしゃらない方の姿があり、
楽しそうに過ごすたくさんの笑顔が映っていました。
支援計画や支援の経過など書面での記録も大事ですが、
写真やDVテープの映像のように
ご利用者の皆様が十字園で過ごした証、
お一人お一人がそれぞれの人生を生きた証もしっかり記録に残すことも大切だと思います。
残された数々の思い出をしっかり刻めるよう
心を込めて作業を進めていきたいと思っています。