前回の投稿で、

『社会とつながろうプロジェクト』の話題を取り上げました。

初めて耳にした方は

「何のことだろう?」という感じだと思いますので、

今回はどういう取り組みかを紹介したいと思います。

 

このプロジェクトの始まりは、

今から3年前に遡ります。

きっかけはいくつかあります。

まず1点目は職員とご家族との懇談会で

「年に一度でいいから、いろいろな人が『めぐみ』の活動を体験できる機会を作ってほしい」と

ご家族から希望が出たことです。

2点目は『めぐみ』の職員から

「めぐみにはまだまだ活動する場所が空いているので、

担当のご利用者様を連れて体験に来たらどうですか?」と

お誘いを受けたことです。

そして3点目は、

ひのき寮のご利用者様が近隣のスーパー等に出掛けて

ご自身で買い物をする機会を設けたいという職員の思いです。

この3つの背景がひとつになり、

『社会とつながろうプロジェクト』が企画されました。

 

ひのき寮のご利用者様を4~5人のグループに分け、

まずは近隣のスーパーやコンビニで昼食に食べるお弁当をご自分で選んで頂きます。

そのお弁当をレジに持って行き、ご自分で支払いをしてもらいます。

私たちにとっては当たり前の日常的な行為ですが、

ご利用者様にとってはなかなか経験することの出来ない貴重な機会です。

その後めぐみへ移動し、買ってきたお弁当を召し上がり、

午後はめぐみで使用している作業道具を使って一緒に活動を行い、

めぐみの日頃の活動を体験して頂きます。

 

プロジェクトというのは少し大袈裟な言い方ですが、

これが『社会とつながろうプロジェクト』の概要です。

入所施設で生活をしているご利用者様にとっては、

職員が何かしらの外出するきっかけを作ってあげないと

社会に出て行く機会がないのが現状です。

これからもこの企画を通して社会と繋がる機会を設けていけるよう

継続して取り組んで行きたいと思います。