十字園では積極的に実習生の受け入れを行っています。
社会福祉士の受験資格を得るための実習や、
保育実習、福祉施設の体験実習などで
さまざまな福祉関係の専門学校や大学の学生が実習に訪れます。
今月はある大学の学生さんがめぐみにも実習に来られました。
その学生さんは社会福祉と口腔衛生を学んでいるそうで、
ご利用者様の歯磨きについても
しっかりとした技術を持って介助をされていました。
通常、実習生には歯磨きの介助は行わないようお願いをしていますが、
今回は専門的に技術を学んでいるということで
特別に介助をしてもらうことにしました。
めぐみでの最後の実習日、
自ら描いてくれた絵を使って『上手な歯の磨き方』を
ご利用者様にお話ししてくれました。
そして、実際に一人のご利用者様にご協力して頂き、
実演しながらコツを教えてもらいました。
○ 歯ブラシの毛先を歯面に直角に当て、歯と歯茎の境目にも当てる。
○ 歯ブラシは優しく当て、小刻みに動かす。
○ 前歯の裏側は歯ブラシの後端でかき出すように磨く。
○ 奥歯の頬側は口の中から頬を指で押し広げるか、歯ブラシのヘッドで押し広げると磨きやすい。
○ 歯茎からの出血は、①歯茎に炎症がある ②歯ブラシが強く当たっている、と考えられる。
・・・などなど、丁寧に歯磨きの仕方を教えて下さり、
私たち職員も勉強になりました。
ご利用者様の高齢化・重度化が進む中で、
口腔内を清潔に保つことは肺炎等を予防する上でも大切なことです。
もちろん、全てのご利用者様に対しても
虫歯を予防するために丁寧な仕上げ磨きは大切です。
口腔衛生を学ぶ学生さんが実習に来るのは珍しく、
今回は双方にとって有意義な時間を過ごす良い機会となりました。
頂いた絵と仕上げ磨きのポイントが書かれたプリントは、
いつも歯磨きをする流し台のすぐ脇にしっかり掲示させてもらいました!